2016年11月22日

奈良県の葬儀の特徴としきたりです

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葬儀には地域によりしきたりが、あります。奈良県では、昔ながらのしきたりが残っており10軒程度の家が1つの班になっており、誰かが亡くなった時には、お通夜やお葬式を手伝ってくれ「垣内」と呼ばれる組織が、あります。この「垣内」が、遺族に代わって参列者の接待や受付などを行ってくれるので、遺族は安心して任せる事が出来ます。

ただし、時代の変化で葬儀社に依頼するケースが増えて、今ではこの「垣内」と呼ばれる風習は少なくなっています。また、土葬だった時代のなごりが残っており、位牌を2つ用意する風習があります。1つは、お葬式で使われる「内位牌」でもう一つはお墓に置く「野位牌」です。位牌が、2つあるのは、そうした風習がない地域の人には、不思議な感じがするかもしれません。

その他にも、出棺の際に遺族が故人の茶碗を割る「茶碗割りの儀式」や藁を燃やす「門火」と呼ばれる儀式があります。茶碗を割る儀式は、故人の使っていた茶碗を割る事で「あなたの茶碗を割ってしまいました」という意味で、故人の帰る所はもうないという意味で、故人がこの世に未練を持つ事無くあの世へ行けるようにという、遺族の願いが込められています。

この他に関西圏では、香典袋の水引を黄色と白色を使う場合が多いですが、奈良では黒と白の水引が使用されますので、関西圏の他の県から参列する場合には間違わなわいように気を付けなければいけません。また、関東圏からお通夜に参列する場合には、関東圏ではお通夜に参列したら通夜振る舞いを参列者全員に出しますが、奈良県では一般的に遺族だけが通夜振る舞いである食事を行いますので、関東圏からお通夜に参列する場合には気を付ける必要があります。

このように、お通夜やお葬式にはその地域ならではの、しきたりや風習がありますので、他の県から参列する場合には、事前にその地域の風習やしきたりを把握しておけば、いざという時に戸惑う事はありません。

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