2017年09月10日

この日はまとめて行う場合が増えてます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

近頃は葬儀は大局的には面倒を嫌って合理的に行う傾向がより鮮明になりつつあります。その合理的な傾向が散見される事例の1つは、告別式を行った当日中に1回目の法要を済ませてしまうことです。仏教ではお葬式が終わると7日後に初七日、14日後に二七日、21日後に三七日という具合に合計7回の儀式を行います。

そして7週間後の四十九日をもって死者を成仏させます。しかし現代社会では1週間ごとに律義にこの儀式を行うことは生きてる人のスケジュールの都合で難しい状態となります。そのため告別式が終わって火葬場に向かい、火葬場から戻ってくると食事前に初七日を済ませてしまって合理化を図っています。

この初七日は30分ほどの簡素な儀式となります。大半は葬儀会場でお寺さんがお経を唱えてくれます。なお次回以降は四十九日が来るまでは自分たちだけで簡素に済ませることになります。この際にお寺さんからはお経を唱えるための冊子をくれるので、それを読んでお経を唱えます。

そして四十九日になるとお寺さんに依頼して法要を行い、祭壇に置いてある骨壺を墓に埋葬することとなります。ただし現代社会では四十九日だからといってきっちり49日後に行うことは稀となります。その49日後までにスケジュールの都合の良い時を選んで告別式当日に予約を済ませておく必要があります。

しかしいくら都合の良いときだからといって早ければ早いほど良いというわけでもありません。これは地域差もありますが、いくら早くても5週間後から49日までの間が相場となっています。ちなみにこの四十九日法要をもって死者が成仏となるため、祭壇に設置しているカバーの色は一周忌以降は銀色でなくて朱色となりますので間違えないようにしなければなりません。